太陽光発電は負債? 負債となってしまう可能性は?
太陽光発電が『投資』となる家庭はOKですが、悪条件が重なり『負債』となっている家庭は、何とか『負債』から脱却したいものです。エヌ氏によれば『負債』となる可能性は、主に4つあるそうです。
可能性① 導入コストが高かった
2009年頃に導入した場合、太陽光発電システムの価格は結構高かったと思います。
ソーラーパネルも蓄電池も、技術的には確立していても量産体制・販売の黎明期で、国や県から太陽光発電の補助金を獲得して、導入された例がほとんどではないでしょうか?
普通でも高い価格なのに、比較見積り無しで、高コストで導入してしまっていたら『負債』となっている可能性は大です。
可能性② 売電価格が優遇されていたFITが終わった
国からの後押しがあり、優遇されていた売電価格(一番高い時で1KW当たり48円)が、10年の契約終了後は価格保証が無くなって市場価格での売買が始まり、1KW当たり高くて10円、多くの場合8円くらいとなっています。
設置から10年以内で導入コストを回収できず、償却が残っていたら『負債』となってしまう可能性は大です。
可能性③ 故障してしまった、雨漏りがしてきた
太陽光発電システムは、電化製品であり、寿命もあり、故障もします。
取付業者の質によっては、雨漏りがしてしまう事もあるようですが、屋根の修理にはソーラーパネルを取り外さなければならない場合が多く、結構な出費となるようです。
稼働していれば、お金を生むソーラーパネルも、故障してしまえば、屋根の上に載っている結構な重さのガラクタになります。ソーラーパネルの保証期間が切れていたり、メーカーが撤退・廃業・倒産していれば『負債』となってしまう可能性大です。
可能性④ 投下した資金を回収しようと、更に資金を投下してハマる
卒FIT家庭の進路は、主に4つあるそうです。
1)蓄電池を購入し、太陽光発電の「完全体」になる
昼間に発電した電気を昼間は家庭で使い、余ったら蓄電池に貯め、夜は貯めた電気で暮す。足りない時だけ、買電する。安くなったとはいえ、購入した蓄電池の費用回収が新たな課題となります。蓄電池の容量の関係から、給湯器はガス使用もあり。
2)エコキュート等を導入し、オール電化に走る
太陽光発電の「最終進化形」。エコキュートは夜間の低価格の電気を買電するなどし、買電は最小単位となります。蓄電池に加え、エコキュートの費用回収が新たな課題となります。
3)V2H(電気自動車と家)でつなぐ
家庭用の蓄電池の換わりに、中古の電気自動車を購入し、太陽光発電用の蓄電池として使う。必要であれば、電気自動車は近場の街乗りセカンドカーとして使用できる。
電気自動車を持っていなければ、中古電気自動車とV2H用のパワコンの費用回収が新たな課題となります。
4)新たに何もせず、太陽光発電システムが動く限り8~10円で売電する
新たな投資は行わず、例え少額でも、コツコツと費用の回収に努める。
何れにしても、「損」を取り返そうと資金を注ぎ込み、更に大きな「損」を抱えないように慎重に考える必要がありそうです。

エヌ氏からの提案 少しでもプラスに。。。
これから太陽光発電システムを導入する方へ、エヌ氏から3つの提案があります。
①ソーラーパネルは、駐車場の屋根への取り付けを検討する
可能であれば、ソーラーパネルは故障してもメンテナンスが容易、ガラクタになっても放置しておけるように、実生活に支障が少ない駐車場の屋根等へ取り付けることをお勧めします。
②導入費用とリスクは最小限にする
ソーラーパネルを取り付ける向き、枚数による発電効率を検討し、最適で最小の太陽光発電システムを考える。
購入に際しては、複数社から見積りを取り、メーカーや取付業者の信用評判や財務状況も調べて、その時点でベストと納得できる選択をする。

③太陽光発電により得た収入によりリターンを得る
毎月入金される太陽光発電の収入を、日々の生活で有意義に使うのも良いと思います。しかし、その収入を投資信託に投資して、将来のリターンに期待するもの面白いと思います。
毎年20万円くらいの収入を、10年間に渡って積立NISAで投資信託を購入し、年利5%で運用できれば、10年後には250万円くらいが期待できます。
必要なメンテナスや修理資金、性能が良くなり価格が安くなっているであろうソーラーパネルや蓄電池の購入資金として、お金を産ませ続けるように出来れば『投資』になります。
エヌ氏の考える不都合な仮説
太陽光発電について勉強しなおしたエヌ氏は、ある事が頭から離れないそうです。
それは、「太陽光発電の投資回収は10年が目安」というセールストークです。
家庭への太陽光発電導入の黎明期は、ソーラーパネルもパワコンも蓄電池も価格は高いものでした。その代わり、県や国からの補助金があり、売電価格も高かったので、10年前後で費用の回収ができるというセールストークでした。
その後、売電価格は下がり続け、国や県からの補助金も金額や枠が小さくなっていますが、技術の進歩と量販により機器の価格も下がっているので、やはり「太陽光発電の投資回収は10年が目安」というセールストークが成り立ってきました。
エヌ氏の考える不都合な仮説とは、色々な条件が変わっても「10年で回収出来る」ではなく、「10年で回収できる」ように色々な価格が決められているのではないか?という事です。
価格の決め方には、原価を積み上げて利益を乗せて決める場合もありますが、市場価格や競合価格から価格を決める場合もあります。
前者は成熟した製品の場合が多く、後者は市場に無い製品が世に出る場合などに考えられます。
この仮説が正しければ、売電価格が安価になっても、「太陽光発電の投資回収は10年が目安」となるように新製品が発売されたり、同等な効果が得られる新しい提案が出てくることが予測されます。
エヌ氏のFITは2027年に終了しますが、それまでにエヌ氏の仮説が証明される事を期待して、太陽光による収益を投資に回しているそうです(⇒エヌ氏の提案③)。
今回は以上です。最後まで見てくれた方、ありがとうございます。
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