以前、ネットバンキングの便利さを説明し、「シニアはネットバンキングを活用すべし」と、ご紹介しました。
ネットバンクの特徴は、店舗が無く固定費を削減できることから、一般に手数料が格安という事に尽きると思います。
加えて、ネットバンクであるが故、ストレスフリーでPCやスマホから取引がサクサク出来る、良く出来たシステムが完備されています。
半面、ネットバンクの手軽さから、セキュリティや何かあった際の補償について不安を感じるシニアも多いと聞いていますが、ワンタイムパスワードを始めとした各種セキュリティシステムが完備していますし、元本1,000万円と利息について、通常のメガバンクや地銀と同じくペイオフ制度で保護されているので安心です。
今回は、数あるネットバンクの中で、エヌ氏が活用している『楽天銀行』について、メリットとデメリットを具体的に語って貰います。
エヌ氏が楽天銀行を使うメリット1 普通預金の金利0.1%が嬉しい
エヌ氏に言わせると、『楽天銀行』を使うメリットの1番目は、「普通預金の金利が0.1%」という事です。
メガバンクの普通預金の金利は、「0.001%」が多く、定期預金でも「0.002%」です。
経済評論家で楽天証券 経済研究所客員研究員の山崎元氏が推薦する個人向け国債変動10年型で「0.05%以上」ですので、資金の移動が自由な普通預金で、金利が「0.1%」というのは、大きな魅力です。
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「生活資金」の出し入れに普通預金の口座を使い、「余剰資金」は投資に回しますが、いざという時に使う「生活防衛資金」の置き場所として、「楽天銀行」は最適との事です。
また、直ぐに投資に回さない資金を、わざわざ低金利の「定期預金」や「個人向け国債変動10年型」に入れておくよりも、楽天銀行の普通預金口座に入れっぱなしにしておく方が手間がかからず具合が良いとの事。
メリット2 楽天証券と紐付けるマネーブリッジが便利
エヌ氏が『楽天銀行』を使う2つ目のメリットは、「マネーブリッジ」機能です。
「マネーブリッジ」とは、「楽天銀行」と「楽天証券」を紐付ける機能で、この紐付けを行うことにより楽天銀行の普通金利が「0.02%」から「0.1%」に上がります。
本来、「マネーブリッジ」は楽天証券で投資を行う人にとって、いちいち銀行口座から証券口座に資金を移動させなくて良い大変便利の機能で、これだけでも有難い上に、普通預金の金利まで上がるのでウハウハなサービスなのです。
楽天証券の口座を開設し、「マネーブリッジ」で連携するだけで「0.1%」という優遇金利を受けられるので、実際に投資しない人でも、この機会に「楽天証券」で口座開設をされる事をお勧めします。
エヌ氏も最初は、「証券口座の開設」と聞いて少し尻込みする思いがあったそうですが、今となっては「何で早く行動しなかったのだろう?」という思いが強いそうです。
楽天銀行や楽天証券を使うメリットや、口座開設の具体的なプロセスについては、ネットやYouTubeに情報がたくさんあるので参照してみてください。
メリット3+α 楽天銀行は周辺サービスもお得
楽天銀行には「ハッピープログラム」というユーザーランキング制度があり、5つのランクでATMの使用手数料の無料回数、他行振込手数料の無料回数や、楽天スーパーポイントの獲得倍率が違ってきます。
一番上の「スーパーVIP」は、預金残高300万円以上か、取引30件以上が獲得条件です。
上から二番目の「VIP」は、預金残高100万円以上か、取引20件以上が条件となります。
「スーパーVIP」は、ATMの使用手数料の無料回数が7回/月、他行振込手数料の無料回数が3回/月で、「VIP」は、ATMの使用手数料の無料回数が5回/月、他行振込手数料の無料回数が3回/月です。
楽天スーパーポイントの獲得倍率は、「スーパーVIP」も「VIP」も、同じく3倍です。
「楽天銀行」の普通預金の金利が「0.1%」という事を考えると、預金を300万円以上にして「スーパーVIP」になっておくのがお勧めとの事です。
ちなみに、楽天銀行が提携するATMは、コンビニや街角のATMコーナーを中心に全国90,000か所もあり不便はありませんし、楽天銀行で取引を普通にするだけで楽天ポイントが貯まり、僅かな金額ですが、現金サービス等の嬉しいサービスもあります。
また、楽天銀行間の振込手数料は当然、無料です。
エヌ氏に言わせると、「いろいろ手数料が掛かる割には湿気たサービスしか提供しないメガバンクに比べて、商売っ気があるとは言え、ユーザーメリットを突いてくる楽天銀行は可愛い(?)」との事で、一理ある気もします。
楽天銀行のデメリット
楽天銀行のデメリットの一つは、メリットの裏返しになりますが、リアルな店舗が無いので店頭で相談できない点です。しかし、これはある意味、メリットと言えるかもしれません。
先述の経済評論家の山崎元氏によれば、「手数料ハンターが待ち構えている大手銀行や大手証券会社の、窓口や営業マンには近づくな!」という事だからです。
もう一つのデメリットは、「融資」に関して対応できない点です。
不動産投資などで「大口の融資」が必要な方は、メガバンクとの付き合いを普段から大事にされることをお勧めします。
また、これはデメリットと言えるかどうか微妙ですが、為替手数料に関して、ネットバンクの競合である「住信SBⅠネット銀行」の方が楽天銀行より勝っています。
楽天銀行の為替手数料は、米ドルの場合、1ドル当たり25銭で、メガバンクとの比較では最安レベル(メガバンクの場合、1ドルで2円という銀行が多い)なのですが、「住信SBⅠネット銀行」は1ドル当たり4銭という破格の値段で、しかも、外貨積立の仕組みを使うと、1ドル当たり2銭という手数料にできます。
米国投資信託の年間期待リターンの平均が5%なのに対し、メガバンクの為替手料が2%では手数料負けして話になりません。楽天銀行で0.25%、住信SBIネット銀行で0.02%ですので、山崎元氏がメガバンクの窓口を手数料ハンターと呼ぶ意味が頷けます。
米国株式やETFを米ドルで購入する方や、外貨預金をするユーザーにとって、為替手数料は「行って来い」で2回掛かるので大変重要なポイントです。この機会に現状をチェックされるのも良い機会かもしれません。
楽天銀行と楽天証券がマネーブリッジで紐付けされる様に、住信SBⅠネット銀行とSBⅠ証券は「ハイブリッド預金」で繋げられ、同様なサービスを受ける事が出来ます。
エヌ氏は、楽天銀行と楽天証券、住信SBⅠネット銀行とSBⅠ証券を用途やメリットにより使い分けているそうで、4つの口座の資金の管理については、エヌ氏にとって毎度おなじみの『MoneyForwardME』がお勧めだそうです。
今回は以上です。最後まで見てくれた方、ありがとうございます。
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